目に映すもの |
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たまにはマジメな話でもしようか。
昨日浅草でいろいろネタになることがあったんですが、 まあそれは別の機会にでも・・・。
正直なところ、健康に恵まれ、 一日の生活の中で特に何にも気をつけなくてもいいような オレみたいなヤツには、もしかしたら一生わからないことかもしれない。 だから、いくら「~の辛さがよくわかる。」って顔したって、 言葉にしてみたって、それは表面上では何とでも言える様なことだと、 自分でもよく考えてしまうことがある。 オレはこの人たちの何を理解して、わかってあげられるのかなと。
今日TVで、太陽にあたると普通の何千倍って確立で 皮膚癌になってしまう可能性がある病気を背負った兄弟、家族のドキュメントをやっていた。 外に出るときは防護服、幼稚園に行っても外では遊べず、 遠足も雨が降れば参加できる。 そういう制約のある生活の中で、 その双子は他の子と変わらない明るさと無邪気さを持っていた。 他の子と変わらない行動力を持っていた。 そして他の子以上に自分の体のことを理解し、我慢していた。
両親は、一緒に病気と闘い、悲観することなく、 明るさと笑いのある家庭を作っていた・・・ように見えた。
オレ達が見ることができるところは、TVで放送されている範囲内。 TV自体をあまり信用していないオレから見れば、 「この家族が楽しく、明るく、病気に負けずがんばってます。」 っていうところだけ取り上げているんじゃないかと、 スゲー嫌な考え方をしてしまったりもするが、 TVに映し出された姿だけが、この家族の全てというわけではない とういうことは間違いないんじゃないだろうか。 気丈に振舞っていたお父さんも、 バカな俳優のデリカシーのないような質問を受けたとき、 困惑したような表情を見せた。 目がキョロキョロ落ち着かなくなったりもした。 おそらく、一家の大黒柱は、家族の全てを背負っているんだろうなと思った。(もちろんオレが思っているだけかもしれない。) 誰にでも、自分の中だけで完結させようとしてる思いを持っていると思う。 人に言うべきではないと思っていること。 言うことで他のヤツに(精神的にも)負担がいったり、 心配させたり、少なくとも自分の弱いところを見せちゃいけないって、 虚勢を張ったりしてる部分って誰にでもあるもんじゃないかな。
何を言いたいんだかわかんなくなってきた・・・。 まあ、そもそもオレのブログは結論出してくようなモンでもないから、 思ったように書いてくけど、意味わかんない文章になったらゴメン。
日本にはこの病気にかかってる人が400人以上いるらしい。 オレは正直ビックリした。 そんなにいるのに、今まで日本にこの病気を患っている人がいるなんて、 考えたことがなかった。 何も知らなかった自分がいて恥ずかしくなった。 この家族をみて、かわいそうだとかよりも、 22年間オレは何を見て、考えてきたんだろうと思った。 これは大げさなことじゃなくてさ。 目の前の、自分の前に転がってるような楽しさなんてもんはすぐ見つかる。 喜怒哀楽は簡単に見つかる。 逆に世界に目を向けて、大まかな世界情勢なんてモンもすぐ知ることができる。 目を向けることも、興味を向けることも比較的簡単だと思う。 そういうヤツもいっぱいいると思う。 じゃあ、このような病気にかかってる人が日本国内にこれだけいるってことを 知っている人がどれくらいいるんだろう。 本人の苦しみや、TVでは映らないような部分を理解してあげられる人ってのは、 どれくらいいるんだろう・・・。 平和と言われるような国、豊かと言われるような国の中の 黒い部分や、裏の部分に目を向けられる人ってどのくらいいるんだろう。 危険と言われるような国、貧しいと言われるような国の中の 明るい部分や、日々の暮らしに目を向けられる人ってどのくらいいるんだろう。 机上の話だけではなく、肌で感じて、 自分の考えとしてそれを話せる人はどのくらいいるんだろう。
TVを見て、ただそれだけで、この家族を判断して、 涙を流してかわいそうって感想を言う人がどれくらいいるんだろう。 これは2時間かそこらで完結してしまうような、陳腐な映画じゃない。この家族は何年も生活してきてて、これからも何年も生活していく。
ちょっと生活の一部を切り取っただけのTV放送で「かわいそう」 と判断できるほど簡単な生活は、 この家族は送ってないんじゃないだろうか。
少し目頭を熱くしてしまった自分も含め、 かわいそうなのは、“一を見ただけ”で“十を知っている”かのような 反応をしてしまう自分らなんじゃないだろうか・・・。
駄文でゴメンよ・・・。
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2月17日(金)22:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | I think... | 管理
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